F1アルファタウリ・ホンダが初V 24歳ガスリー初制覇に喜び「信じられない」
「F1イタリアGP・決勝」(6日、モンツァ)
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー(24)=フランス=がF1初優勝を果たした。ホンダは今季2勝目で7戦連続表彰台。ホンダが前身のトロロッソにパワーユニット供給を始めた2018年以降、チームの優勝は初めて。アルファタウリはトロロッソ時代の08年以来、通算2勝目。ガスリーの同僚ダニール・クビアト(ロシア)は9位。レッドブル・ホンダはアレクサンダー・アルボン(タイ)が15位、マックス・フェルスタッペン(オランダ)はリタイアした。
白いマシンがトップでチェッカーフラッグを受けると、メカニックたちが抱擁を繰り返した。アルファタウリ・ホンダのガスリーがF1初勝利。チームの拠点、イタリアでの快挙に「最高だ。言葉にならず信じられない気分。みんなにとって最高の一日になった」と喜びに浸った。
運に恵まれた。19周目に黄旗が出ると、すかさずタイヤ交換。直後にセーフティーカーが入り、各車がピットインする間に3番手に浮上した。その後の事故による赤旗中断からの再スタートでさらに一つ順位を上げ、ハミルトン(英国、メルセデス)の罰則により首位に。「最後の5周は厳しい戦いだった」と言うように、同じく初優勝を狙ったサインツ(スペイン、マクラーレン・ルノー)を約0秒4差で振り切った。
アルファタウリとホンダのコンビ結成から3季目の今季。50戦目の節目で初めて頂点に立った。ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは「彼らと一緒に歩みを進めてこられたことを誇りに思う」と喜びをかみしめた。