大坂なおみ 8強入りでのV率100%「自分がどこまで通用するか確かめる」

 「テニス・全米オープン」(6日、ニューヨーク)

 女子シングルス4回戦が行われ、2年ぶりの優勝を狙う世界ランク9位の大坂なおみ(22)=日清食品=は、同21位のアネット・コンタベイト(エストニア)を6-3、6-4で下し、初優勝した18年大会以来の8強入りを果たした。準々決勝ではシェルビー・ロジャース(米国)と対戦する。

 2度目の全米制覇へ、大坂の歩みが力強さを増してきた。

 苦戦した3回戦とは別人のような試合内容。第2セット、粘るコンタベイトを6度目のマッチポイントでねじ伏せると、大坂の表情が緩んだ。2回戦からテーピングを施している左太もも裏の負傷の影響も全く感じさせず「いつもは弱気になってしまうけど、彼女はいい選手だからブレークできなくても仕方ないと言い聞かせ、攻め続けた。今年のベストの試合かも」と充実の表情で汗をぬぐった。

 サーブからの得点率、リターンからの得点率、ミスの少なさでいずれもコンタベイトを上回った。特に光ったのはサーブの安定感だ。高い集中力で第1サーブの成功率は7割を超えた。第2セットは入った第1サーブ全てを得点につなげ、試合を通じて相手に一度もブレークポイントすら握らせなかった。

 人種差別への抗議を続ける今大会。おなじみとなった入場時の黒のマスクには、12年にフロリダ州で自警団に射殺された黒人の男子高校生、トレイボン・マーティンさんの名前が入っていた。決勝までを想定し、用意したマスクは7枚。残るは3枚となった。

 四大大会では3度目の8強入り。過去2回はともに優勝している。準々決勝は世界ランキング93位のロジャースと対戦。過去3戦全敗と相性の悪い数字だが、最後の対戦は大坂が四大大会で初タイトルを手にする前の17年だ。「世界最高の選手たちに自分がどこまで通用するか、確かめるためにここに来た」。貫録たっぷりに語る元女王に、負ける気配は感じられない。

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