ナオミノマスク海外メディアも注目「人々に関心を向けさせた」
「テニス・全米オープン」(12日、ニューヨーク)
決勝が行われ、第4シードの大坂なおみ(22)=日清食品=が元世界ランキング1位で初制覇を狙ったビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)に1-6、6-3、6-3で逆転勝ちし、2年ぶりの頂点に立った。人種差別への抗議マスクで注目を集めた2週間の戦い。試合後は差別撤廃を改めて願った。
大坂が大会期間中に着用した7枚のマスクに海外メディアも注目した。米経済誌「フォーブス」(電子版)は、大坂が決勝戦の会場入りした直後に速報で「7枚目のマスクはタミル・ライスの名前」との見出しで大坂の7枚の写真を掲載。「マスクに殺害された黒人の名前を記すことで警官による残忍な行為や人種差別について人々の関心を向けさせようとした」と伝えた。
英通信社ロイター(電子版)も「オオサカは『日本のジェシー・オーエンス』」との見出しマスクを使った抗議行動を報道。黒人アスリートであり、活動家としても知られたモハメド・アリやジェシー・オーエンスの流れを継ぐ選手として大坂を位置付けた。