国枝慎吾が5年ぶり7度目V「うれしい」四大大会45個目タイトル
「テニス・全米オープン」(13日、ニューヨーク)
車いすの部の男子シングルス決勝で第1シードの国枝慎吾(36)=ユニクロ=がアルフィー・ヒューエット(英国)に6-3、3-6、7-6で勝ち、5年ぶり7度目の優勝を果たした。女子ダブルス決勝では上地結衣(三井住友銀行)ジョーダン・ホワイリー(英国)組がマリヨレン・バウス、ディーデ・デフロート組(オランダ)を6-3、6-3で下した。上地は2年ぶり3度目の制覇。
車いすテニス界のレジェンドが3時間近くの激しい打ち合いを制し、金字塔を打ち立てた。国枝がオランダ女子のフェルヘールを抜き、四大大会でダブルスと合わせた最多45個目のタイトルを手にし「意識はしていなかったけど、記録が1位になることはうれしい」と喜んだ。
強打を武器とする22歳のヒューエット相手に、技術だけでなくパワーでも対抗。9度のダブルフォールトを出しながらも「入れにいくんじゃなくて、ファーストは必ず押していく」と徹底し、サーブで相手を崩してポイントにつなげた。
今季の四大大会は全豪オープンに続き、ハードコートの舞台で2連勝。「東京パラリンピックがあったら金メダルだったんだなと(試合後の)シャワーを浴びながら思った」と苦笑し「それは来年に取っておきます」と力強く宣言した。