7人制ラグビー女子日本代表候補が合宿 立山由香里、膝手術経て五輪へ「間に合う」

 7人制ラグビー女子日本代表候補が14日に埼玉県・熊谷市内で合宿を開始した。15日の練習後、立山由香里(22)=日体大=がオンライン取材に応じ、小学生の頃から目指していたという東京五輪が延期となったことを「戸惑いもあったが、膝の手術をしてパフォーマンスが上がっていない状態だったので、逆に状態を上げられる」と前向きに捉えていると語った。

 昨年3月のフランス遠征で右膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂。高校時代にも左膝の前十字靱帯断裂を経験していた。フランスから帰国し手術を受け、本格的に復帰したのは2020年の年明け後となった。負傷したときには「試合中ではあったが、ベンチで泣き崩れた」と振り返った。フランスにいる間は落ち込んでいたというが、日本に帰り家族と会ったことなどで「手術をしてからは前向きに頑張ろうと思えた。五輪へ不安はあったが、幸い1年以上あったのでなんとか間に合う」と気持ちを切り替えた。

 今春、日体大を卒業。社会人としてデータバンク株式会社で事務仕事をしながら練習は日体大で続け、ラグビーと両立している。

 今回の合宿では、まだ選手同士の接触のある練習は行えていない。立山はそのコンタクトの部分を課題に挙げた。逆に強みとしては「アタックのスペースを生かして仲間にトライを取らせること」と話した。

 趣味はミュージカル、映画鑑賞でおすすめは『アラジン』だという。演じるならどんな役を演じたいか問われると迷いながらも、ラグビーでの自分の得意プレー同様「脇役でメインを立たせる役」と笑顔を見せた。

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