錦織圭、18歳にストレート負け 復帰から2大会目も「状態はまだ5、6割」
「テニス・イタリア国際」(17日、ローマ)
男子シングルス2回戦で世界ランキング35位の錦織圭(30)=日清食品=は249位で18歳のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)に3-6、4-6で敗れた。錦織はこの大会が復帰2戦目。四大大会の全仏オープンに向け、次戦は21日からドイツで開催されるハンブルク・オープンに出場する。
約1年の長期離脱から復帰して2大会目の錦織が、18歳の新鋭ムゼッティに力負け。イタリア期待の星から一度もブレークを奪えず「状態はまだ5、6割。リズムをつかむにはもっと試合が必要」と振り返った。
ショットの精度や試合勘に課題を残す中で、収穫に挙げたのがサーブアンドボレーなどのネットプレー。「クレーコートでも交ぜていけると分かった」と、全仏オープンへ手応えをつかんだ。
球足が遅くラリーが続く赤土の戦いでは、前に出る積極策はプレーの幅を広げる一手。「今年は四大大会に照準を合わせるとか言ってられない状況なので、なるべく試合数をこなせればいい」。全仏直前の次週大会にも出場し、実戦を重ねて完全復活を目指す。