フェンシング・元世界1位の見延が準々決勝敗退 「悔しいという言葉しか」試合勘不足
「フェンシング・全日本選手権」(19日、駒沢体育館)
男子エペが準決勝まで行われ、元世界ランキング1位の見延和靖(33)=ネクサス=が準々決勝で敗退した。古俣聖(あきら・22)=本間組=に13-15で敗れた。
第3ラウンド開始早々の得点で12-12に戻すも、最後は連続失点で万事休す。「悔しいという言葉しか出てこない」とがっくり肩を落とした。
コロナ禍で多くの国際大会が中止。長らく試合から遠ざかり、自粛期間中は十分な練習を重ねられなかった。「全然試合勘がなくて、ふわふわしたところがあった」という初戦をなんとか勝ちきったものの、2戦目で足をすくわれた。「勝つつもりでいたが、明らかに動き負けをした。スイッチが入るのが少し遅れてしまったのは正直ある」と無念の表情。「1番は体力面。失った部分を戻せなかった」と振り返った。
「負けて悔しい気持ちもわいてきたし、緊張感も味わえた」と見延。「この試合を通じて、僕が生きていく場所はピスト上にあるとあらためて実感したので、次は絶対負けたくない。来年の五輪へ、言い訳ができないような準備をしっかりとして、団体戦で金メダルを勝ち取りに行きたい」と決意を新たにした。