女子5000メートルで新谷仁美が日本歴代2位 福士の日本記録に2秒61差
「陸上・全日本実業団対抗選手権」(20日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
女子5000メートルで、12年ロンドン五輪代表の新谷仁美(32)=積水化学=が日本歴代2位の14分55秒83で2位に入った。広中璃梨佳(19)=日本郵政グループ=は同3位の14分59秒37で3位となった。
レースは2500メートル付近まで広中が先頭で引っ張り、新谷がすぐ後ろにつく展開。残り300メートルで新谷が引き離し、外国選手に続いて、新谷が2位に食い込んだ。
福士加代子(ワコール)が2005年にマークした日本記録14分53秒22に、あと2秒61と迫る快走。「広中さんがいなかったら、14分台は出なかった。彼女の積極性に助けられた」と、広中をたたえた。
そして「5000メートルの日本記録は当然意識している。ただ一番意識しているのは1万メートルの日本記録。それは最低ライン。そこを超えないと世界との差を縮められない」と豪語。渋井陽子(三井住友海上)が2002年に出した30分48秒89の更新をにらんでいた。
新谷は今年2月のオークランド(ニュージーランド)の国際競技大会の5000メートルを15分7秒02で走り、東京五輪の参加標準記録を突破している。