BMX中村輪夢、余裕の予選1位「今日は20点。あすはMAX」7カ月ぶり実戦で貫禄
「自転車・BMXフリースタイル全日本選手権」(20日、岡山市役所構内駐車場など)
パーク競技の男子エリート予選が行われ、東京五輪代表に決まっている中村輪夢(18)=ウイングアーク1st=は、2本平均で78・00点をマークし、1位で決勝進出を決めた。
市役所庁舎前に特設された会場で、五輪新種目の金メダル候補が躍動した。新型コロナウイルスの影響で、2月の海外大会以来7カ月ぶりの実戦となった中村は、余裕たっぷりのライディングを披露。「今日は20点くらい」と難易度は抑えたものの、高いジャンプとエア(空中技)で観客を沸かせ、貫禄の首位通過を果たした。
昨年は世界最高峰のプロ大会「Xゲーム」で準優勝するなど毎月のように転戦していたが、今年はこれが2大会目。その分、コロナ禍での自粛期間は「練習はめちゃくちゃしていた」と、専用練習場で日夜、技を研ぎ澄ませていたという。
6月に東京五輪代表にも内定してからの初陣でもあり、腕試しにはうってつけの舞台。決勝に向けて、「今回は練習から出そうと決めた技がある。あすはMAXを出したい。見せ場なので、コロナの間に練習してきた成果を出し切りたい」と不敵に予告しながら会場を後にした。