新谷仁美が手応え快走!日本歴代2位の14分台 五輪1万メートル代表切符に追い風
「陸上・全日本実業団対抗選手権」(20日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
女子5000メートルで、12年ロンドン五輪代表の新谷仁美(32)=積水化学=が日本歴代2位の14分55秒83で2位となった。広中璃梨佳(19)=日本郵政グループ=は歴代3位の14分59秒37で3位。男子200メートルは、16年リオデジャネイロ五輪400メートルリレー銀メダリストの飯塚翔太(29)=ミズノ=が20秒47で2年ぶり3回目の優勝を飾った。
新谷が日本女子2人目となる14分台の領域に足を踏み入れた。福士加代子が05年に出した日本記録に2秒61まで迫る爆走。日本勢トップでのフィニッシュ後、広中と抱き合い「彼女がいなかったら14分台は当然出なかった」と感謝を口にした。
序盤は広中が引っ張り、背後につけた。2500メートル付近で前に出た作戦を「彼女も14分台を出したい、と(話すのを)事前に聞いていた。私が後半は引っ張ろうと」と説明。気遣いとともに、大会前に標高のあるクロカンコースで鍛えた脚力も披露した。
長距離種目の日本選手権(12月、大阪)は本命の1万メートルに出場する見込み。「日本記録(30分48秒89)が最低ライン」。衰え知らずの32歳は、自己記録との7秒81差を埋めて五輪を目指す。