錦織圭は初戦敗退 ガリンに完敗…「感覚戻ってない」
「男子テニス・ハンブルクオープン」(22日、ハンブルク)
シングルス1回戦で世界ランキング35位の錦織圭(30)=日清食品=は初対戦だった22位のクリスチャン・ガリン(チリ)に0-6、3-6で敗れた。今大会は、27日に開幕する四大大会の全仏オープン(パリ)前では、最後のクレーコートでの実戦となる。
錦織にとって約1年ぶりの四大大会となる全仏オープンを目前に、厳しい現実を突きつけられる完敗だった。クレーコートで今季2勝のガリンに1時間16分でストレート負け。赤土での腕試しには絶好の相手だったが「まだまだ感覚が戻っていない。今は耐えるしかないというか、我慢が必要」とブランクの大きさを痛感した。
1ゲームも奪えずに第1セットを落とすと、2セット目も粘りが続かなかった。相手の深いショットに差し込まれ、好機で得意なバックハンドが乱れる場面が目立つ。いらだちが態度に表れた。
19年10月の右肘手術を経て、復帰3大会目での復調具合は「想像通り」と淡々と語る。19年8強入りした好相性の全仏も「目標は特に掲げていない」と無欲の挑戦となる。