「東京五輪招致」送金巡り疑惑再浮上も 山下会長は再調査「予定ない」

 東京五輪の招致を巡りコンサルタント契約を結んだシンガポールの会社の口座から、国際オリンピック委員会(IOC)委員の息子とその会社に約37万ドル(当時のレートで約3700万円)が送金されていた問題で、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は23日、都内で行った定例会見で、「フランス当局が捜査している。推移を見守りたい」と話すにとどめた。

 招致を巡ってはさまざまな疑惑が浮上しており、招致委の理事長だった竹田恒和前会長も捜査対象となり、昨年任期満了で退任。JOC調査チームは、16年に違法性はなかったと結論付けている。再調査の可能性については山下会長は「予定していない。JOCとしては正当な手続きにのっとって調査したと認識している」と否定的な見解を示した。

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