全日本柔道連盟の山下泰裕会長は24日、東京都内で取材に応じ、新型コロナウイルスの感染状況を考慮して12月のグランドスラム(GS)東京大会を中止したことについて「判断は正しかった。あれ以外にないと思う」と語った。集団感染が起こった場合に来夏の東京五輪開催に向けた機運がしぼむことを懸念したと強調した。
同大会は海外の選手団を受け入れる五輪の試金石として注目され、国などの協力を得て感染防止策などを協議していたという。関係者によると国際柔道連盟(IJF)のビゼール会長の意向もあり、先週になって突然、開催断念に流れが傾いた。