今月退官の鈴木大地スポーツ庁長官「心残り」「画竜点睛を欠く」東京五輪見届けられず

 今月末で任期を満了し退官するスポーツ庁の鈴木大地長官(53)が25日、都内で会見した。5年間の活動を振り返り、新型コロナウイルスの影響で東京五輪・パラリンピックが来夏に延期となったことについて、「心残りの部分もある。2020年、区切りの東京五輪・パラリンピックの日本選手の活躍を見られなかった。担当してきた者としては中途半端なところもある」と無念さをにじませた。

 15年10月に新設された庁のトップに就任して以降、生涯スポーツやスポーツビジネスの発展や、競技団体の不祥事に際しては、各団体が順守すべき基準となる「ガバナンスコード」の策定などに尽力してきた。ただ、特に力を入れてきた選手強化の集大成となるはずだった東京五輪・パラリンピックはコロナ禍で1年延期。任期中に迎えることはできなくなり、「東京大会での日本選手の成果を見届けられない。画竜点睛を欠くというか、最後の仕上げができなかったのが残念」と述べ、10月から新任となる室伏広治長官に向けて「いい形で継承してほしい」と期待を込めた。

 また、一部で報道されている千葉県知事選挙(来年4月)への立候補の可能性については「詳しいことは申し上げられない。10月からは(在籍している)順天堂大学の教員に就く予定となっている」と明言を避けた。

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