14歳玉井陸斗・板飛び込み最年少優勝 24年パリ五輪“二刀流”に意欲も
「飛び込み・日本選手権」(26日、ダイエープロビスフェニックスプール)
男子3メートル板飛び込みは11日に14歳になったばかりの玉井陸斗(JSS宝塚)が439・35点で制した。寺内健(ミキハウス)が1995年に打ち立てた14歳11カ月を塗り替え、この種目では男女を通じて最年少優勝となった。
14歳がまたも偉業を成し遂げた。本命の高飛び込みで次々と最年少記録を打ち立てた玉井が、板飛び込みでも記録を更新。「素直にうれしい」と、声変わりで以前より少し低くなった声で喜んだ。
五輪の1年延期により、出場すれば更新できたはずの日本男子最年少出場記録を逃した。今後取り返せるものではないだけに「今年五輪をやりたいと思っていた」と玉井。それでも、自粛期間はバキバキの腹筋はもちろん、地道なトレーニングで脚力を鍛え「徐々に(演技が)安定していくかな」。延期も前向きに捉えている。
板飛び込みは既に東京五輪の選考から外れているが、24年パリ五輪では「両方狙っていく感じですかね。コーチと話し合いながら決めたい」と“二刀流”に意欲をチラリ。とはいえ、まずは「2連覇の称号が懸かっているので、自分らしい演技をして優勝したい」と、27日の高飛び込みで2冠を狙う。