錦織、6年連続初戦突破「とてもタフな試合」 1年ぶり四大大会!死闘フルセット制す
「テニス・全仏オープン」(27日、パリ)
開幕し、男子シングルスで昨年8強入りした世界ランキング35位の錦織圭(30)=日清食品=は1回戦で第32シードのダニエル・エバンズ(英国)を1-6、6-1、7-6、1-6、6-4で下し、6年連続で初戦を突破した。右肘手術や新型コロナウイルス感染を経て復帰し、昨年の全米オープン以来約1年ぶりの四大大会。
死闘の末に、錦織が初戦を突破した。最終セットは第2ゲームで先にブレークしたが、第5ゲームでブレークバックを許した。それでも「最後はキープして踏ん張れた」。5-4で迎えた第10ゲームをブレークして決着。大きく息を吐いて右拳を握った。
10度目の出場と経験豊富でも、約1年ぶりの四大大会は特別なのだろうか。第1セットは過去2勝1敗のエバンズに簡単に先取された。「とてもタフな試合だった。不安もあったが、第2、第3セットで感覚がつかめた」。スライス主体の相手のバックに高く弾む球を織り交ぜて反撃。機を見てネット前にも出て主導権を握った。
今月上旬の実戦復帰後、ツアー3大会で1試合しか勝てなかった。「全仏の目標は特に掲げていない」と話していたが、無欲で勝利をものにした。