正代、口上の四字熟語は「至誠一貫」 30日大関昇進伝達式「かまないように」

 大相撲秋場所で初優勝し大関昇進を確実にした関脇正代(28)=時津風=が30日の昇進伝達式で述べる口上で四字熟語「至誠一貫(しせいいっかん)」を用いることが29日、濃厚になった。この日、都内の部屋から電話で使者待ち会見を行い、口上で四字熟語を用いると明言。「かまないように」と練習を重ねて本番に臨む。

 正代が選んだ「至誠一貫」は中国の儒学者、孟子が起源となる。「至誠にして動かざる者いまだこれあらざるなり」は誠意を尽くせば、必ず人は動かされるとの意味だ。明治維新の志士を育てた吉田松陰の、座右の銘としても知られる。

 この日もまさに“誠意大関”たる対応。注目の口上のヒントを求める報道陣に、正代は「四字熟語です」と、率直に明かした。

 地元にちなんだものか?と問われると「熊も本も入っていない」とナイスな返し。前日に候補3つから選択。2つ入れるパターンもあるが1つに絞った。「あんまり多いとかんじゃう」と笑わせた。

 難解な!?四字熟語であることも示唆していた。「知ってるんですかね?難しいかな。聞いていない人の方が多いかも」。元横綱貴乃花の「不撓不屈(ふとうふくつ)」、元大関で幕内琴奨菊(佐渡ケ嶽)の「万理一空(ばんりいっくう)」と並び、語り継がれる口上となりそうだ。

 「自分の生き方にあてはまる言葉。こうありたい」と決意を込めたもの。師匠・時津風親方(元幕内時津海)にも相談し「いい言葉。オレはいいと思う」と言ってもらった。

 口に出して何度も練習を重ね本番に臨む。「なるべくかまないように。緊張すると口が渇く。ギリギリまで水を飲んでいるかもしれない」とドキドキの晴れ舞台。注目の伝達式は日本相撲協会の公式ユーチューブで生配信される。

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