柔道五輪代表の田代未来、習得模索の“新技”は…英語「思っていること伝えたい」

 柔道女子63キロ級で2大会連続の五輪代表に決まっている田代未来(26)=コマツ=が30日、オンラインで取材に応じた。新型コロナウイルスの影響で東京五輪が1年延期となったことについて「世界情勢を見ても(今夏開催は)厳しいと感じていたので延期も覚悟していた」と当時の心境を明かしつつ、「もっと強くなって五輪を迎えられるかもしれない」と前向きに捉えた。

 「1年後、強くなれている可能性が高い。色んなことに挑戦できる時間をもらえたのは私にとってメリット」。柔道はもちろん、忙しい通常期間なら着手できなかったことにも挑戦するいい機会となった。

 4月からの自粛期間は、以前から興味を持っていたという英語の学習に挑戦。本を購入して基礎的なところから毎日20分ほど自習を続けるほか、週1回はリモートでの個人レッスンを受けているという。

 海外に行く回数も多く、国内外で外国人と話す機会も多い選手稼業。「国際大会に行っても外国人選手としゃべる機会が多いので、もう少ししゃべれたらいいなというのもあった。将来的にも役立つかなと」。特に、大会の表彰式の前後に選手同士で会話する際もどかしさを感じていたといい、「聞き取りは少しできるが、もう少し自分の思っていることを伝えられたら」と自身の“発信力”を強化ポイントに挙げた。

 7月から段階的に練習を再開。9月からは約半年ぶりに実戦形式の乱取りも始めており、「鈍ったり忘れている部分はあるが、60~70%くらいは戻っている」と現在の感覚を明かした。

 12月を予定していたグランドスラム東京大会が中止となり、次の実戦は未定だが、来夏まではまだ時間がある。「不安な状況が続いているが、やるべきことは変わらない。来年7月に金メダルを獲る準備をやるだけ」とどっしり構えた。

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