宇良、16場所ぶり十両「居反りバンバン出します」 元幕内が序二段降格後に再び関取
日本相撲協会は9月30日、東京・両国国技館で11月場所(11月8日初日、両国国技館)の番付編成会議を開き、再十両4人を発表した。元幕内で人気業師、宇良(28)=木瀬=は2度の右膝手術から再起し、18年初場所以来、16場所ぶりの十両返り咲きを果たした。元幕内が序二段降格後に再び関取になったのは元大関で現幕内の照ノ富士に続き2例目。他は2場所ぶりの元幕内貴源治(千賀ノ浦)と千代の海(九重)、10場所ぶりの元小結常幸龍(木瀬)だった。
都内の部屋で電話取材に応じた宇良は「長くかかった。うれしい」と感無量。番付を落としてからは押し相撲が増えたが、念願の16場所ぶりとなる十両土俵へ「居反りも出します。封印していない。ばんばん出していきますよ」と、アクロバット力士の代名詞でもある大技を予告した。
2度目のけがの際、「自分らしい相撲で上がっていく」と心に決めた。「年齢的にも捨て身にならないとダメ」と腹はくくった。土俵際の奇跡的な逆転技は真骨頂。「勝負どころで土俵を割ることはできない。粘れる限り粘る」と迷いはない。
ピンクの締め込みもしっかり保存してある。「(十両で)元気な相撲を取りたい。勝ち越したいですね」と力を込めた。