ホンダ、21年限りでF1撤退 経営厳しく、環境技術へ資源集中

 自動車レースの最高峰、F1シリーズにパワーユニット(PU)供給で参戦しているホンダは2日、2021年シーズンを最後に撤退すると発表した。八郷隆弘社長はオンラインで記者会見し、環境技術への取り組みを理由に挙げ「大きくかじを切り、新たなPUとエネルギーの研究開発に経営資源を集中する」と説明した。

 ホンダは新型コロナウイルス感染拡大による世界的な需要減で、四輪車などの販売台数が減少。20年4~6月期連結決算で純損益が大幅赤字に転落し、厳しい経営環境が続いている。八郷社長はコロナが撤退の理由ではないと否定したが、巨額なF1の開発費が負担になっていたのは事実だ。

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