飯塚翔太が小池下し2年ぶり4度目V リレー代表入りへアピール「候補に入れるよう」
「陸上・日本選手権」(3日、デンカビッグスワンスタジアム)
男子200メートル決勝が行われ、16年リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダリストの飯塚翔太(29)=ミズノ=が、初優勝を狙った小池祐貴(25)=住友電工=をゴール前でかわし、20秒75(向かい風0・5メートル)で2年ぶり4度目の優勝を飾った。
残り50メートル、29歳の意地とプライドがさく裂した。前を行く小池を怒とうの追い込みで差しきってゴールを駆け抜ける。力を出し切り、その場に座り込んだ。
「勝ちたいと思って、がむしゃらに腕を振った。非常にタフなレースでしたけど、優勝できてよかった」
今大会は100メートルでも4位に入り、存分に存在感を示した。来季は勝負の東京五輪シーズン。リオ五輪で銀メダルを獲得した400メートルリレーでは、当然金メダルの期待も懸かる。若い選手の台頭もあり、近年の世界大会ではメンバーから外れる場面もあったが、精神的な主柱としても飯塚の存在は欠かせない。
「アピールしていきたい。決めるのはチームだけど、候補に入れるように頑張ります」。爽やかな笑顔が確かな自信を感じさせた。