鍵山優真圧巻!フリー世界歴代5位相当の好記録 北京の星へ「完璧といわれる演技を」
「フィギュアスケート・関東選手権」(4日、山新スイミングアリーナ)
男子フリーはシニア1年目の鍵山優真(17)=星槎国際高横浜=が188・75点をマークし、合計287・21点とした。国内大会は国際スケート連盟(ISU)非公認のため参考記録だが、フリー、合計とも世界歴代5位相当の好記録だった。佐藤駿(フジ・コーポレーション)はフリーで2度転倒して120・52点にとどまり、合計198・42点で2位だった。
なんとも言えない表情で、鍵山は言った。
「うれしいっちゃうれしいけど…」
3・88点の加点がついた冒頭の4回転サルコー-3回転トーループをはじめ、3本の4回転を着氷。世界歴代5位相当の高得点をマークした。これは、世界大会で表彰台を争う羽生結弦(ANA)、宇野昌磨(トヨタ自動車)、チェン、ゾウ(ともに米国)らに続ける証明でもあるのだが…。本人は気にも留めず「演技だけに集中していたので、自己ベスト更新はうれしいけど、そこまで意識していなかった」。あっけらかんと振り返った。
今季は22年北京五輪のプレシーズンだが、コロナ禍のため、国際大会の開催や派遣は難しいのが現状だ。だからこそ「1試合1試合を大切にしながら、五輪へ向けて、プログラムもジャンプも全てが完璧といわれる演技をしたい」と鍵山。
この日も、最後のジャンプでミスが出たほか、ステップも取りこぼしがあった。課題はイコール、可能性を意味する。若干17歳。北京五輪の星へ、成長は止まらない。