三原舞依“ぶっつけ本番”で3位 西日本選手権進出
「フィギュアスケート・近畿選手権」(4日、大阪府立臨海スポーツセンター)
女子フリーが行われ、前日のショートプログラム(SP)で566日ぶりに競技会に復帰し、SP4位につけた17年四大陸選手権優勝の三原舞依(21)=シスメックス=はフリー113・69点、合計173・38点で3位。2年ぶりの全日本選手権(12月23日開幕、長野)がかかる西日本選手権(10月29日開幕、京都)への出場を決めた。優勝はSP首位の坂本花織(20)=シスメックス=でフリー143・47点、合計218・35点。
森の妖精のような緑の衣装で登場した三原は、今季のフリー曲「フェアリー・オブ・ザ・フォレスト」&「ギャラクシー」をお披露目した。中盤のルッツが2回転になるなどしたが、冒頭の3連続ジャンプから安定感を見せ、終盤のステップは無観客ながら関係者から拍手が起こった。三原は「滑り切れてよかったという思いが頭の中にいっぱいで」と胸をなで下ろした。
昨季は体調不良で全試合を欠場した。この日は体力的な不安もあり「構成を決めたのは滑る直前。ジャンプの順番、コースを間違えないかと考えながらやっていた」と“ぶっつけ本番”に近かった。それでも第一歩を踏み出した。「体力は少しずつついている。西日本までに元の構成に戻して滑りきることが絶対条件」と誓った。