柔道男子、10月中に代表合宿再開へ 一騎打ちの66キロ級は任意参加…監督が配慮
柔道男子日本代表の井上康生監督(42)が4日、新型コロナウイルスの影響で中断していた代表合宿を10月中に再開すると明かした。横浜市内で、五輪3連覇の野村忠宏氏(45)が主催する「野村道場」のオンライン柔道教室にゲストとして参加し、報道陣の取材に応じた。
代表合宿は東京五輪代表が決まってからは初めてで、場所は東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで調整中。全日本柔道連盟の医科学委員会の指導を受けながら感染対策も練っているといい「(課題や条件を)1つ1つクリアしていってる状態。安全対策をしっかり練った上でやっていく。(各所属でも)ほぼ普通通りの練習ができる環境が整ってきているので」と話した。
唯一五輪代表が決まっていない66キロ級に関しては任意での参加になるという。丸山城志郎(27)=ミキハウス=と阿部一二三(23)=パーク24=がワンマッチの最終選考会を12月に行う方針となっているだけに、お互い極限まで相手を意識することになりそうだ。井上監督は「もう(直接対決の)一戦ですから。(2人が)たまたま会うことはあるでしょうけど、(合宿で)ずっと一緒の環境にいるというのは(やりづらい)。環境によっては(合宿で練習を)やりたいとか、避けたいとかあるでしょうから柔軟に対応する。彼らの要望を聞きながら対応する」と、世紀の大勝負に向けて調整する2人に最大限配慮する考えを示した。
また、国内大会の再開初戦となる講道館杯全日本体重別選手権(10月31日~11月1日、千葉ポートアリーナ)には、五輪代表は出場しない方向だといい、「無理やり(選手を)出すものではなく、一日でも早く大会を再開できると(いうメッセージを)届けたいという大会になると思う」と語った。