東京マラソン21年3月開催断念 3万8000人参加へ課題多く…10月延期が決定

 東京マラソン財団は9日、都内で臨時理事会を開催し、来年3月7日に予定していた21年大会を10月17日に延期することを決定した。新型コロナウイルスの収束が見えない中で、国内外の一般ランナーを含め定員3万8000人が走る通常規模で同大会を春先に開催するのは、準備も含め困難と判断した。一部では3月開催で感染が広がった場合、7月の東京五輪への影響を懸念する声もあった。

 河野和久事務局長は「20年に走れなかったランナーのことを考え、通常開催を念頭に置いて判断した」と、話した。今年3月の大会では、一般参加を中止するなど規模を縮小。エリートランナーのみで開催した。参加できなかった一般ランナーの出走権は21、22年大会に繰り延べられた。22年大会からは通常通り3月開催に戻す。

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