上地結衣2冠ならず 悔し準V「もうちょっとできた」
「テニス・全仏オープン」(10日、パリ)
女子ダブルス車いすの部決勝で上地結衣(26)=三井住友銀行=はジョーダン・ホワイリー(英国)とのペアで第1シードのディーデ・デフロート、アニク・ファンクート組(オランダ)に惜敗し、シングルスとの2冠を逃した。四大大会の同種目で全豪、全米の各オープンに続く今季三つ目のタイトル獲得はならなかった。
上地、ホワイリー組の粘りは、優勝にあと一歩届かなかった。第2セットを奪い返し、10点先取のマッチタイブレークも6-9から2連続ポイントで追いすがったが、2時間13分の熱戦で力尽きた。上地の試合を組み立てた一方、相棒のミスが目立ち「(2人の位置を入れ替える)スイッチを多めにして立て直そうとしたが、うまくいかなかった」と上地。東京パラリンピックや四大大会で、シングルスとの2冠を目指す日本のエースは「もうちょっとできた」と悔しさをかみしめた。