レイカーズ 10年ぶり最多タイ17回目優勝 1月墜落死コービー氏に捧げる勝利
「NBAファイナル・第6戦、レーカーズ106-93ヒート」(11日、オーランド)
レイカーズがヒートを4勝2敗で退け、10年ぶり、史上最多タイの通算17回目のリーグ制覇を成し遂げた。2年前に優勝請負人として移籍してきた35歳のベテラン、レブロン・ジェームズが28点、14リバウンド、10アシストでトリプルダブルを達成し、自身4度目のファイナルMVPを受賞するとともに、自身3チーム目、4個目のチャンピオンリングを獲得。チームは5度のファイナル制覇に貢献したコービー・ブライアント氏を1月のヘリコプター墜落事故で41歳の若さで失っており、同氏に捧げる優勝となった。
第5戦に敗れ、3勝2敗で臨んだこの日の試合でレイカーズはCハワードに替えてGカルーソをスタメンで起用。第1クォーター(Q)は厳しいディフェンスで6つのターンオーバーを奪い、大黒柱のジェームズが9点、5リバウンド、3アシストでチームを鼓舞。28-20で主導権を握った。
レイカーズは第2Qもディフェンスでプレッシャーをかけ続け、容易にシュートを許さず。第5戦で右かかとを負傷しているデイビスが前半だけで15点、ジェームズが11点を記録するなど、4人が2桁得点をマークし、64-36で圧倒した。FG成功率はレイカーズの54・2%に対し、ヒートは34・2%。ファイナル史上2番目の大差となる28点リードで試合を折り返した。
後半に入ってもレイカーズは攻守の手を緩めず。第3Q終了時には最大の36点差をつけるなど、最後まで相手にリードを許さない完全勝利だった。
チームは、ブラックマンバ(コブラ科のヘビ)の愛称をもつブライアント氏への敬意を表し、ポストシーズンで黒ヘビ柄のユニホームを併用。同氏の愛娘ジアナさん(享年13)も犠牲になるなど、世界中が悲しみに暮れた悲劇を乗り越え、チームがひとつになってつかんだ勝利だった。