大橋悠依、日本新Vで誕生日飾る「すごくうれしい」 自身2年ぶり更新に手応え
「競泳・日本短水路選手権」(18日、東京辰巳国際水泳場)
女子200メートル個人メドレー決勝が行われ、大橋悠依(25)=イトマン東進=が2分5秒09の日本新記録で優勝した。自身が2年前の同大会で残したタイムを0秒20更新した。
大会日程を確認した瞬間から、勝負の日だと心に決めていた。10月18日は大橋の25歳の誕生日。狙い通りに日本記録を更新し「すごくうれしい。いいスタートが切れた」とにっこりはにかんだ。
「95点くらい」と自己採点する、納得のレースを披露した。前半から積極的に攻め、3泳法を終えた段階で想定通りの1分34秒台。最後の自由形で「少しばてた」ことで、2分4秒台には届かなかったが「すごくいい感触を得られた」。言葉に自信が宿っていた。
古傷でもある左膝痛を抱えており、万全の状況ではない。しかしだからこそ「良くなるヒントが隠れている」。肩や臀部(でんぶ)、股関節など、自身の泳ぎを見つめ直すきっかけになっている。
個人メドレーでのベスト=日本新は長水路も含め約2年ぶり。「ベストを出す感覚ってどんな感じだっけ」と悩んだ時期もあったが、ようやくトンネルを抜けた。国際リーグ(ISL)を経て、12月の日本選手権では「出し惜しみすることなく狙っていきたい」。長水路での記録更新にも意欲をのぞかせた。