高木美帆が大会新でV4「いい緊張」 今季初レースで充実の貫録走

 「スピードスケート・全日本距離別選手権」(24日、エムウエーブ)

 女子1000メートルは高木美帆(26)=日体大職=が大会新記録の1分14秒21で4連覇を果たした。2位は小平奈緒(34)=相沢病院=で1分15秒62だった。

 貫禄すら漂うレースだった。まずまずのスピードで最初の200メートルを通過。しっかりとラップを刻み、フィニッシュタイムを確認すると、両手でガッツポーズを繰り出した。「すごいいい緊張というか、高い集中を持ってレースに挑めた」。充実感があふれた。

 23日の500メートルと3000メートルは膝のコンディション不良もあり「4種目滑れる耐性がまだないと判断した」と回避。平昌五輪の個人種目でメダルを獲得した1000と1500メートルに照準を絞り、迎えた今季初レースだった。

 先週末のタイムトライアルには1000メートルのみ出場。思うように練習は積めていなかったが、そこでなんとか自分らしくレースを展開するイメージを組み立てた。「今ある体の状態でどうやったら速く滑れるか模索して、どうにかギリギリ見つけられた」と、好タイムにつながった。

 25日は世界記録を持つ1500メートル。いい感覚は持てていないのが本音だが「1番滑っている種目。強い気持ちで滑りたい」と、意地の走りを披露する。

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