池江璃花子が東京五輪会場“泳ぎ初め” パラ選手とメドレーリレー「泳ぎやすい」
来夏に延期となった東京五輪・パラリンピックの水泳会場として使用される東京アクアティクスセンターの完成披露式典が24日、東京都江東区で開催された。デモンストレーションでは、競泳の200メートルメドレーリレーに白血病から復帰した競泳女子の池江璃花子(20)=ルネサンス=らが参加。池江はアンカーで50メートル自由形を泳いだ。式典には、橋本聖子五輪相、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長らが出席。小池百合子都知事はリレーのスターターを務めた。
青々と、真新しく輝く東京五輪・パラリンピックの水泳会場「東京アクアティクスセンター」で、池江はのびやかに泳いだ。デモンストレーションの“泳ぎ初め”として、池江はパラ水泳の選手らとメドレーリレーを実施。スッと水中へと飛び込むとぐんぐん加速し、無事にアンカーの大役を務め上げた。
「会場に着いてプールを見た時、『来年はここでオリンピックが開催されるんだな』という実感が湧いてきました」と池江。水泳界の新たな“聖地”について「3メートルの深さはすごく泳ぎやすくて素晴らしい環境だなと思いました」と絶賛した。
また「普段会ったり話すことの無いパラ競泳や飛び込みの選手と話ができたこともとても良い機会になったと思います」。水泳界の“仲間”との交流を深めながら、式典の前後では何度も笑顔を見せた。
「アスリートの代表、そして東京都の代表としても今日の式典に参加させていただき良い経験になりました」。スターターとして池江の泳ぎを間近で見つめた小池百合子都知事も「素晴らしい流れるようなスイミングを見せていただいた。池江さんの元気な姿を見て、こちらも元気をいただいた」と感謝した。
“こけら落とし”は、12月に延期された日本選手権となる見込み。池江は参加資格を得ているが、体力強化を優先するため、出場回避の方向だ。見据えるのは24年パリ五輪。とはいえ、東京五輪会場の雰囲気を肌で感じた意味は、きっと大きい。