F1・ハミルトンが単独最多92勝「成し遂げた仕事誇り」 皇帝シューマッハー上回る
「F1ポルトガルGP・決勝」(25日、ポルティマン)
ポールポジション(PP)から発進したルイス・ハミルトン(35)=英国、メルセデス=が通算92勝目を挙げ、ミヒャエル・シューマッハー(ドイツ)を抜いて単独最多となった。2連勝で今季8勝目。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が3位となり、ホンダは11戦連続表彰台。アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー(フランス)が5位に入賞した。
ハミルトンが盤石のレースで金字塔を打ち立てた。PPから発進。タイヤのグリップ力が上がらなかったスタート直後に順位を3番手まで落としたが、徐々にペースアップ。最後は2位との差を今季最大の25秒以上まで広げた。「皇帝」シューマッハーを超える92勝に「自分でもここまで来られるとは思っていなかった。成し遂げた仕事を誇りに思う」と実感を込めた。
2013年に当時強豪だったマクラーレンから中堅のメルセデスに加入。格下への移籍には異論もあったが、この決断が飛躍へつながった。現行のパワーユニットが導入された14年から、この日の節目までに計70勝。圧倒的なマシンを造り上げたチームに「彼らは継続して技術革新し、目標を上げ続けている」と感謝した。
PP、表彰台獲得回数でも既に歴代最多。今季のドライバー部門を制すれば、総合優勝回数でもシューマッハーの最多7度に並ぶ。塗り替えるべき記録が少なくなっても「どのレースも最初のようにやりがいを感じる。毎日、できる限りのことをしていくだけ」と意欲は尽きない。