橋本五輪相、大会観客削減は「今後の論点」 バッハ会長“満員断念”発言受け見解
橋本聖子五輪相(56)は30日、閣議後に会見を行った。来夏の東京五輪について、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が観客削減の可能性に言及したことを受け、「観客については今後議論される論点の一つ」との認識を示した。
バッハ会長は韓国メディアのインタビューで、新型コロナウイルスの影響で1年延期となった東京五輪について「満員が理想的だが、現実的に可能ではないのでは」と満員を“断念”したともとれる発言を行い、観客削減の可能性を示唆していた。
日本政府は9月から大会組織委員会、東京都との新型コロナ対策調整会議を立ち上げており、大会開催に向けて議論を続けている。橋本五輪相は「観客については今後議論される論点の一つ」と削減も含めて協議する考えを示し、「安心安全な大会実現に向けて今後とも(IOCと)緊密に協力していく」と語った。