坂本花織V 親友・三原舞依の復活に「負けたくない気持ちが芽生えてきた」

 表彰台でポーズをとる(左から)2位の三原、優勝の坂本、3位の新田谷(代表撮影)
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 「フィギュアスケート西日本選手権」(31日、京都アクアアリーナ)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の坂本花織(20)=シスメックス=がフリー2位の129・83点、合計200・22点で優勝。SP2位の三原舞依(21)=シスメックス=はフリー1位の130・37点、合計194・87で2位に入り、2年ぶりの全日本選手権(12月23日開幕、長野)を決めた。

 後半乱れた自身の演技に坂本は「正直情けない演技だなと思った」と悔しさをにじませた。フリー曲「マトリックス」は、ジャンプだけでなく複雑なステップなど限界まで体力を消耗するプログラム。2季連続で使用し「練習ではノーミスが多かった」と言うが、この日は後半にジャンプミスが続き、終盤は疲労も隠せなかった。

 「考えなくていいことまで考えてしまった。スピードをちょっと落として確実に跳べるようにしていこうかと考えてしまって」と珍しく雑念が湧いたという。「今までそんなこと考えたことがなく、スピードに乗って跳んでいこうと思うことが多いのに、あかんなあと思って」と反省ばかりが口を突いた。

 うれしい刺激も受けた。昨季は体調不良で休養した同門の三原が、好演技を見せてフリー首位。総合2位で2人で表彰台に並んだ。「ノービスから一緒に戦ってきた。身近にいるライバルってそういないので、舞依ちゃんの存在は本当に大きくて、舞依ちゃんのおかげでここまで成長できた」というかけがえのない存在だ。

 「舞依ちゃんは安定感がすごい。自分も頑張って安定した演技しないと負けてしまうという気持ちに今年からなってきた。負けたくないという気持ちが、舞依ちゃんが復帰したことによって芽生えてきたと思う」。シーズンは始まったばかり。NHK杯(11月27日開幕、大阪)、全日本選手権(12月23日開幕、長野)へと2人でしのぎを削っていく。

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