柔道男子90キロ級・村尾三四郎が2連覇 24年パリ五輪意識せず「強くなる」
「柔道・講道館杯全日本体重別選手権」(1日、千葉ポートアリーナ)
7階級が行われ、男子90キロ級は20歳の村尾三四郎(東海大)が4試合を反則を含むオール一本勝ちで2連覇した。100キロ級は18年アジア大会王者の飯田健太郎(国士舘大)が制し、100キロ超級は影浦心(日本中央競馬会)が優勝。女子52キロ級は、武田亮子(龍谷大)が決勝で17年世界女王の志々目愛(了徳寺大職)を破って初制覇し、48キロ級は52キロ級から転向した立川莉奈(福岡県警)が初優勝。今大会は4月から延期された全日本選抜体重別選手権を兼ねる。
村尾は初戦こそ反則で勝ったものの、3回戦は体落とし、準決勝は内股、決勝は合わせ技と鮮やかなオール一本勝ちで優勝。「連覇が懸かる試合で負けるのと勝つのでは全然違う」と本命として出した結果にうなずいた。東京五輪代表候補に最後まで残った20歳のホープ。落選の悔しさも残る中、24年パリ五輪は現状「意識してない」といい「今はシンプルに強くなることを頭に置いている」と、まずは絶対値を上げる構えだ。