柔道リオ五輪銅・山部佳苗が引退 女子重量級の第一人者、ももクロMVにも出演

 柔道女子78キロ超級で16年リオデジャネイロ五輪銅メダリストの山部佳苗(30)=ミキハウス=が4日、現役を引退すると所属を通じて発表した。6日に会見を行い、引退に至った経緯や思いを語る。

 山部は払い腰などの切れ味鋭い立ち技を武器に、全日本女子選手権を3度制すなど女子重量級の第一人者として活躍。初出場のリオ五輪では銅メダルを獲得した。また、五輪出場前から、アイドルグループ・ももいろクローバーZのファンを公言していたが、17年にはシングル「BLAST!」のミュージックビデオに出演し、夢の共演を果たした。

 五輪後は休養も挟み、本格復帰となった18年講道館杯では3位に入った。ただ、ともに世界女王にも輝いた素根輝(20)や朝比奈沙羅(24)ら次世代の台頭もあり、東京五輪代表争いには加われなかった。

 先月31日に出場した講道館杯では5位に終わり、試合後は「(昨年末手術した)腰とも相談しながらになるが、年内は終わり。(去就は)しっかりこれから考えていきたい」と話していた。

 先月には、同じくリオ五輪銅メダルの女子48キロ級・近藤亜美(25)が引退を発表したばかり。山部もツイッターで近藤との2ショット写真を載せ、「近藤お疲れ様!まだ早いんだよーー!」とねぎらいのコメントを寄せていた。リオ戦士がまた1人、畳を降りる。

 ◆山部 佳苗(やまべ・かなえ)1990年9月22日、北海道札幌市出身。6歳から柔道を始めた。旭川大高から山梨学院大に進学し、4年時に全日本選手権を初制覇。13年に入社したミキハウスでは薪谷翠コーチに師事し、15年世界選手権で3位。翌年のリオ五輪では銅メダルを獲得した。右組みで、得意技は払い腰。172センチ、105キロ。

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