自転車五輪代表・梶原、エリミネーション初代V 苦手種目克服へ「戦術技能を研究」

金メダルと賞状を手に笑顔を見せる梶原悠未=群馬・ヤマダグリーンドーム前橋=提供写真
2枚

 「自転車・トラックレース全日本選手権」(5日、ヤマダグリーンドーム前橋)

 東京五輪女子オムニアム代表で同種目世界選手権覇者の梶原悠未(23)=筑波大大学院=は、オムニアム4種目の1つで今大会から単独種目として実施されたエリミネーションに出場し、初代王者となった。男子オムニアムの五輪代表、橋本英也(26)=日本競輪選手会=はエリミネーションと400メートル団体追い抜きの2冠を達成。男子ケイリン、スプリントの五輪代表、新田祐大(日本競輪選手会)はチームスプリントに出場し2位。女子ケリイン、スプリント五輪代表の小林優香(日本競輪選手会)はチームスプリントで優勝した。

 世界女王が貫禄の走りを見せた。レース序盤から先頭付近に位置を取ると、残り2選手になった瞬間、一気に加速。「落ち着いて集団の前方を位置取り続けられた。初代チャンピオンになれてとてもうれしい」とはにかんだ。

 積み重ねてきた努力が実を結んだ。規定周回ごとに最下位の選手が1人ずつ脱落するエリミネーションはオムニアム4種目の中でも「1番順位が低くて、苦手だった」という。苦手克服のために「大学の卒業研究で(同種目の)戦術技能を研究した」と全てを競技に注ぎ込んだ。

 6日のオムニアムでは世界王者のみに与えられる「マイヨ・アルカンシェル」という五色をあしらったユニホームを着用して臨む初レースとなる。「身につけて走れるのはうれしいこと」と話しながらも「覚悟と自覚を胸に、必ず優勝したい」と表情を引き締める。

 コロナ禍により約8カ月ぶりの公式戦にも「わくわくして楽しみな気持ちでいっぱいだった」と気負いはない。五輪前、最後の日本選手権で「(出場する)6種目全てで優勝して金メダルを持ち帰りたい」と拳を握った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス