世界女王の梶原悠未が圧勝「自分自身を一層追い込んだ」自転車全日本選手権
「自転車・トラックレース全日本選手権」(6日、ヤマダグリーンドーム前橋)
4種目の合計点で争う中距離のオムニアム女子が行われ、東京五輪同種目代表で世界選手権覇者の梶原悠未(23)=筑波大院=が総合2位と46点の大差をつけて優勝した。
世界女王の貫禄を示す圧巻のレースだった。4種目全てで1着の完全優勝に「世界王者らしい走りを意識して、自分自身をより一層追い込んで確実に優勝を達成できた」と満面の笑みを浮かべた。
同種目のレースは3月に世界選手権で金メダルを獲得して以来。この日は世界王者のみに与えられる5色をあしらったユニホーム「マイヨ・アルカンシェル」を着用しての初戦となった。「ずっと憧れていたアルカンシェルを身につけて走ることができて心がいっぱいの気持ちだった。より一層高みを目指して全力を出し切れた」と納得の表情だった。
圧倒的強さを見せたが「(国際大会になると)選手たちの反応やスピードはもっと速くなってくる。攻撃の数も多くなってくる」と常に先を見据える。若きレーサーは「瞬時の判断、反応をもっと極めてミス一つない完璧なレース運びが世界でもできるようになりたい」とさらなる飛躍を誓った。