白鵬3場所連続休場で宮城野親方が異例の訂正文 進退発言を取り消し
「大相撲11月場所」(8日初日、両国国技館)
横綱白鵬(35)=宮城野=が6日、11月場所の休場を届け出て、自身ワーストの3場所連続休場が決まった。同日、進退発言を巡り、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が異例の訂正文を出すドタバタがあった。
出場可否に関し、まだ結論が出ていなかった5日、師匠は電話取材で「もし出られなかったら来場所(来年の初場所)に進退懸けて頑張るしかない」と述べていた。
一夜明け、休場が決まった後、電話取材には応じることなく、日本相撲協会を通じコメント。文書の最後に「昨日の電話取材において私は白鵬の進退にかかわる発言をいたしましたが、決して本音ではなく軽率だったと深く反省しております。訂正して取り消させていただきます。大変申し訳ありませんでした」と謝罪。史上最多44度の優勝を誇る大横綱の進退問題に関しては慎重を要するだけに、ピリピリ感が漂った。
白鵬の休場理由に関して師匠は、8月に手術した右膝の回復が間に合わなかったことを挙げた。「主治医の先生を始めとする医療スタッフの皆様にも全力でサポートしていただきましたが、まだ動きは本来のものではなく、稽古後には古傷の左足も含めて両膝の腫れが引かない状態でした。現時点では回復が間に合わず万全の状態ではない。来年の初場所では横綱としての責任を果たすべく、全力で治療と稽古に励んで参ります」と説明した。
白鵬自身も協会広報部を通じ「ファンの皆様には深くお詫び申し上げます。来年の初場所では万全の状態で土俵に戻るべく、引き続き全力で努力いたします」と決意を述べた。