休場の白鵬、鶴竜に「初場所は進退をかけてこないとダメ」尾車親方が注文

 「大相撲11月場所」(8日初日、両国国技館)

 東京開催場所の責任者を務める尾車事業部長(元大関琴風)が初日を翌日に控えた7日、報道陣の電話取材に応じた。新型コロナウイルスの影響で7月、秋場所は観客を2500人に制限したが今場所は観客上限を5000人に倍増。「感染に対する取り組みがうまくいっている。(対策は)大きくは変わらないけど、引き締めてやってく」と話した。

 先場所まで4人用のます席を1人で使っていたが、今場所は2人がななめに座る。ます席の販売が好調なことに同部長は「相撲は1人じゃなくて連れだって楽しむのかな。そういうのが分かった気がする。元のように飲食ができるようになればもっと楽しくなる。今のところ(観客席で)飲食、アルコールも控えていただいているので」と、徐々に元の姿に戻ることを願った。

 気候が冷え込み、全国で感染者が増加傾向にある。本場所中に協会内で感染者が出るリスクは常に隣り合わせ。「そんなことがあってもすぐ打ち切りとは決めていないけど、専門家の先生に相談して決めていく」と、リスク管理は怠らない。

 白鵬(宮城野)、鶴竜(陸奥)の両横綱は秋場所に続き初日から休場。「(来年の初場所は)進退を懸けて出てこないとダメだと思う。それくらいの気持ちを持って出てくることになると思う」と、ゲキを飛ばした。

 今場所は出場最上位の貴景勝(千賀ノ浦)、朝乃山(高砂)、正代(時津風)の3大関が中心。「3大関で優勝争いしてもらえたら土俵が締まる。今が横綱を目指すチャンス」と期待した。

 新大関正代には3場所で大関を通過した元横綱千代の富士を例に挙げ「どん欲にやってもらいたい」とハッパ。貴景勝、朝乃山と3人のライバル争いで土俵を熱くすることを望んだ。

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