バッハ会長の来日に「東京の機運を盛り上げたいと考えているのでは」組織委が期待

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長(77)は12日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(66)が15日に来日することへの大きな期待を寄せた。

 「今回の訪日は、大変重要な意味を持っていると思っている。バッハ会長自身も、東京に行くことによって、東京の機運を盛り上げられるのではないか、盛り上げたいと考えておられるのではないかと推察する」と話した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、来夏に延期された東京大会。武藤総長はこの日、官邸で開催された大会に向けた新型コロナウイルス対策を検討する調整会議の第5回会合に出席。観客数の上限は国の方針に準じることを基本とし、来春までに判断することなどを確認した。

 武藤総長は「コロナ対策について、ここまで徹底的な議論を積み重ねてきた。そういう状況等も報告して、開催に向けてIOCと組織委員会、国と協調していこうという大きな方向性が出されるのは間違いのないことだと思う」とも語った。

 来日中の16~18日には大会の準備状況を確認するIOC、国際パラリンピック委員会(IPC)と、組織委の合同事務折衝が開かれる。滞在中には、菅義偉首相や組織委の森喜朗会長らとの会談が見込まれており、選手村や国立競技場を視察する予定。

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