アーチェリー・早川漣、五輪延期で「どうしようと思った」約2カ月練習できず
アーチェリーの全カテゴリーのナショナルチーム選考会が14日、静岡県掛川市のつま恋リゾート彩の郷スポーツ広場で行われた。12年ロンドン五輪女子団体で銅メダルを獲得した早川漣(33)=デンソーソリューション=はオープン参加し、「(調子は)いいかな」とうなずいた。
目標に掲げていた東京五輪がコロナ禍で延期となり、「心配というか、どうしようと思った」。右肩の慢性的な痛みと闘いながら「(五輪で)壊れてもいい」と競技を続けていただけに、動揺も大きかった。
約2カ月練習もできず、一度は気持ちが途切れかけたが「会社の契約が来年までで。やることをちゃんとやりたい、終わらせたいと思った。周りの支えもあって、もう一度頑張ってみようかな」。悲願の金メダル獲得に向け、五輪を目指すと改めて決意した。
東京五輪代表は来年3月の最終選考会で決まる。「世の中は大変なので、私が頑張って良いお知らせがあったらみんな元気になるんじゃないか」。コロナ禍に落ち込む人々の心を明るいニュースで“射抜く”ためにも、まずはナショナルチーム選考会で試合勘を磨く。