「卓球・Ｔリーグ」（１７日、東京都内）

　開幕戦が行われ、女子は昨季２位の神奈川が、２連覇中の日本生命に３－２で勝利した。２－２で迎えた１ゲーム先取のビクトリーマッチで、神奈川の木原美悠（１６）＝エリートアカデミー＝が、全日本女王の早田ひな（２０）を１１－７で下す殊勲星を挙げて開幕勝利を決めた。

　第１試合のダブルスを落とした神奈川は、第２試合で木原が勝利。さらに、第３試合で新加入の木村香純（専大）が早田から金星を奪った。第４試合は落としたが、ビクトリーマッチで木原がこの日２勝目を挙げた。

　チームの大黒柱である石川佳純（２７）＝全農＝らは国際大会に遠征中で不在だったものの一丸で勝利をもぎ取り、「正直言うと、あまり勝てる自信はなかったが、勝てて良かった」と安どの表情。コロナ禍もあって８カ月ぶりの実戦だったが、大役抜てきに応えた１６歳は「いいプレーができた。この８カ月間、試合がないときに成長しようという気持ちが強くて、毎日自分の課題を必死に練習してきたので、今日の試合で成果を出すことを楽しみにしていた」と満面の笑みを浮かべた。

　パリ五輪出場を目指す次世代ホープは、課題だったフォアハンドの攻撃力を磨いているという。今季に向けて「出番が回ってきたときは思い切ったプレーで勝利に貢献したい。優勝するのは難しいと思うが、試合が続く中で成長していけたら」と飛躍を誓った。