張本智和が初戦敗退 W杯の相手と中3日の再戦も…難敵に屈す
「卓球・ITTFファイナル」(19日、鄭州)
世界ランキング上位で争う国際卓球連盟(ITTF)ファイナルが開幕して1回戦が行われ、東京五輪男子代表で世界4位の張本智和(17)=木下グループ=が同18位の張禹珍(韓国)に3-4で逆転負けする波乱があった。大会は男女16人が出場して22日まで行われる。
最後は得意のバックハンドレシーブが力なくネットにかかった。うなだれる張本の表情が青ざめていた。直前の男子W杯3位決定戦で4-3で倒した張禹珍との中3日での再戦。難敵に屈して中国勢との対戦もかなわず、今季の国際大会は不完全燃焼で幕を閉じた。
第5ゲーム、マッチポイントを握ってからの逆転負けだった。10-9でバックハンドの強烈な「チキータ」レシーブを見舞ったが、待ち構えられて難しい体勢からのフォアのカウンターを浴びた。そのままゲームを落とし、第6、7ゲームは一方的な展開に。「内容は良くなくても粘って勝てた」と耐えた前回のような執念が消えていた。
実戦のない間、張本は自他ともに武器と認めるバックハンドをさらに重点的に磨いてきた。特訓の成果を発揮しようと「待ちに待っていた」と臨んだ再開2連戦。長所を伸ばすのか、短所を鍛えるのか。日本のエースは難しい課題を突きつけられた。