柔道・不可解決勝が異例の両者優勝に 講道館杯のミス認める、青色道着の導入も提案
全日本柔道連盟(全柔連)は20日、10月31日に行われた講道館杯男子60キロ級決勝で不明瞭な裁定により混乱が生じたことに関し、大会運営上のミスを認めた上で、特例的に米村克麻(センコー)と小西誠志郎(国士舘大)の両者を優勝とする異例の対応を発表した。
試合は「技あり」を先行されていた小西が相手を抑え込んだが、逆に米村が抑え込んでいることになっており中断。誤って止められなければ逆転優勝の可能性もあった上に、10秒経過で入るはずの「技あり」さえないまま米村の優勝となった。
混乱を受け、大会後には審判委員会、強化委員会など4委員会が対応を協議。精査した結果、小西に「技あり」が入っており同点で延長戦に入るべきだったと結論づけたが、再試合が難しいことから「大会運営の誤謬(ごびゅう)を認め、両者優勝とすることで意見が一致した」とした。
また、再発防止に向けて4委員会がまとめた提言では、審議後の場内アナウンス導入のほか、視認性向上のため、国内大会では認めていなかった青色道着の講道館杯と全日本選抜体重別選手権での導入を提案する。