伊藤美誠 1年4カ月ぶりのストレート負け…同世代の世界5位中国選手に完敗
「卓球・ITTFファイナル」(21日、鄭州)
女子シングルス準決勝で、世界ランク2位で東京五輪代表の伊藤美誠(20)=スターツ=は、同5位の王曼ユ(21)=中国=に0-4で敗れた。コロナ禍による8カ月の大会中断期間を挟んだものの、伊藤がストレート負けを喫するのは19年7月の韓国オープンでの王曼ユ戦以来で、1年4カ月ぶりとなった。
同世代の王曼ユとは過去2勝8敗。1年1カ月ぶりの対戦となった今回は、第1ゲームで3-11と圧倒されると、流れをつかめないまま1ゲームも奪えず、試合時間34分で久々の完敗。長身から繰り出す相手の鋭いボールに押され、攻略の糸口をつかめなかった。
世界ランキング上位で争う今大会。伊藤は準々決勝で世界ランク12位の王芸迪(中国)を4-3で破り、中国勢以外で唯一の4強入りを果たすなど打倒中国の先鋒(せんぽう)であることは示した。一方で、牙城の高さも見せつけられた。
10日まで行われた女子W杯は世界ランク3位の孫穎莎(中国)に2-4で苦杯を喫したが、自身初の銅メダルを獲得した。新型コロナウイルスによる中断明けで、8カ月ぶりの国際大会2大会で現状を確認し、現時点で年内の試合は終了。来夏の東京五輪に向けてさらなる準備に入る。