コストルナヤは表現力トップも、回転不足響く 逆転負け2位
「フィギュアスケート GPシリーズ ロシア杯」(22日、モスクワ)
女子フリーが行われ、SP2位の元世界女王のエリザベータ・トゥクタミシェワ(23)=ロシア=がフリー1位の148・69点をマークし、合計223・39点で逆転優勝を果たした。SP首位だった昨年のGPファイナル女王のアリョーナ・コストルナヤ(17)=ロシア=は220・78点で2位。SP3位だった昨季のGPファイナル3位のアレクサンドラ・トルソワ(16)=ロシア=は4度の転倒が響き、4位に終わった。
コストルナヤは安定した演技をみせたが、後半の連続ジャンプで回転不足をとられるなど、細かなミスがあった。表現力などを示す5項目の構成点では9点台を並べトップだったが、トゥクタミシェワに逆転を許し、2位に終わった。
昨季終了後にこれまで師事してきたエテリ・トゥトベリーゼ氏のもとを離れ、“皇帝”エフゲニー・プルシェンココーチのもとへ。移籍を巡って、両者がSNSで批判を繰り広げるなど波紋を呼んだ。注目を集める中で迎える北京五輪プレシーズン。今後は昨季抜群の安定感を誇ったトリプルアクセルなどを復活させられるかが課題となる。
今季のGPシリーズはコロナ禍で世界各国において渡航や入国が制限されていることから、各大会とも開催国の選手、開催国で定期的に練習している選手などに参加を限り、1人1大会出場で変則的に実施される。審判も開催国の審判のみとなるため、得点は参考記録となる。