新谷仁美が驚異の区間新 東京五輪マラソン代表の一山、前田らを制す
「全日本実業団対抗女子駅伝」(22日、宮城県松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間=42・195キロ)
エース区間の最長3区(10・9キロ)で、5000メートルと1万メートルですでに東京五輪参加標準記録をクリアしている新谷仁美(32)=積水化学=が、従来の記録を1分10秒上回る33分20秒の区間新記録をマークし、1位でタスキをつないだ。
東京五輪マラソン代表の前田穂南(24)=天満屋、一山麻緒(23)=ワコール=ら、各チームの主力が集まった3区。10秒差の2位でタスキを受けた新谷は8年ぶりの出場だった。800メートルで17年世界選手権代表の鍋島莉奈(日本郵政グループ)を抜き、トップに立った。その後もペースを緩めることなく後続との差を広げ、2位に55秒差をつけてタスキを渡した。
10位でスタートした一山は6人抜き。18位から13位に順位を上げた前田は5人抜きを演じた中、底力を見せつけた新谷。10秒差でタスキを受け「よく頑張った、後は任せろという気持ちだった。生まれて初めて優勝したいという気持ちで走れた。後半にもそのまま気持ちが伝わるといい」と胸を張った。
新谷は12月4日に五輪代表選考会となる長距離の日本選手権(長居)1万メートルに出場。優勝で得られる五輪出場権獲得へ大きな弾みをつけた。