羽生結弦、12月の全日本選手権エントリー 今季初戦へ「コロナ状況」見極め出場判断

 日本スケート連盟は25日、フィギュアの全日本選手権(12月24日開幕、長野)のエントリー選手を発表し、五輪2連覇王者の羽生結弦(25)=ANA=も名を連ねた。出場すれば今季初戦で、優勝した20年2月の四大陸選手権以来約10カ月ぶりの実戦となる。

 全日本選手権は、21年3月の世界選手権(ストックホルム)の代表選考会を兼ねており、同世界選手権には22年北京五輪の国別出場枠が懸かっている。3度目の夢舞台へつながるプレ五輪シーズンの大一番に、まずエントリーという形で出場意思を示した。

 ただ、出否は今後慎重に判断する。羽生は8月にGPシリーズ欠場を発表。「可能な限り慎重に行動したい」「私が動くことによって、多くの人が移動し集まる可能性があり、その結果として感染リスクが高まる可能性もある」と説明したように、新型コロナウイルスによる、ぜんそくの持病を持つ自身への健康面のリスクや、移動による周囲への感染リスク拡大を考慮した判断だった。

 全日本選手権は会場上限50%の有観客で開催する予定となっている。コロナ第3波による感染拡大が続く中、今後の状況を見極めながら最終決断を下すことになる。

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