高橋大輔、ツイズル時にグラリと両手つき「考え過ぎちゃった」アイスダンス初戦3位
「フィギュアスケート・NHK杯」(28日、東和薬品ラクタブドーム)
アイスダンスのフリーダンスが行われ、男子シングルから転向したバンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔(34)は、村元哉中(27)=ともに関大KFSC=と出場。93・10点を記録し、前日に行われたリズムダンスとの合計は157・25点で3組中3位だった。優勝は全日本選手権を連覇している小松原美里(倉敷FSC)、ティム・コレト組で、合計179・05点。
村元、高橋組は、クラシックバレエの「ラ・バヤデール」の世界を持ち前の表現力で荘厳に描いた。真っすぐ滑りながら男性が女性を持ち上げるストレートラインリフト、持ち上げながら回転を加えて滑るローテーショナルリフトなど複雑な技の組み合わせで観客を魅了した。
しかし、後半になって思わぬアクシデントが起こった。順調に呼吸を合わせていた多回転ターンのツイズルで高橋がグラリとバランスを崩し、両手をついてしまった。すぐに切り替えて演技に戻ったが、とまどいは隠せない様子だった。
演技後、高橋は「転倒しかけたが、あそこまでのミスは練習でしない。トランジションで足がひっかかりそうになったことも、いつもはない。普段あまりしないミスがありびっくりした」と振り返った。「会場入りしてからツイズルが不安定で考え過ぎちゃった部分がある。テクニカルよりメンタルかな」と言い、「メンタルコントロールしないといけないのかな。想定外のミスだった」と、シングルとは違う重圧を感じたようだった。