高橋大輔のアイスダンス転向を他カップル歓迎「憧れ」「尊敬」「チャレンジにお礼を」
「フィギュアスケート・NHK杯」(28日、東和薬品ラクタブドーム)
アイスダンスのフリーダンスが行われ、男子シングルから転向したバンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔(34)は、村元哉中(27)=ともに関大KFSC=と出場し、93・10点、合計157・25点で出場3組中3位だった。ミスもある中でアイスダンスデビュー戦を終えた高橋を、ともに出場した他カップルは温かく“歓迎”した。
優勝した小松原美里、ティム・コレト組の小松原は、高橋と同じ岡山県出身。「フィギュアスケートを始めた理由は高橋さんです」といい「高橋選手は憧れの存在」とした。
コレトは高橋との“初対面”を「(2012年に)コロラドであった四大陸選手権で、僕は母とボランティアをしていて、サインをもらったんです」と振り返った。同大会で高橋は銀メダルを獲得。「その時は私もシングル選手だったので、スター選手だと憧れを抱いていた」と懐かしそうに話した。
2位となった深瀬、張組の張も「本当にうれしかった」と転向を歓迎。「テレビで見ていた人ですよ、五輪の活躍を。このチャレンジにお礼を言いたい」と“共闘”する興奮を隠しきれない様子だった。
シングルからアイスダンスに転向したという歩みについては「自分自身も経てきたけれど、アイスダンスは芸術とスポーツが融合した競技。アスリートであり、アーティストでないといけない」と張。コレトも「同じような道を歩んできたが、すごいことをやっていると思う。誇りに思うし、尊敬の念しかありません」と敬意を表した。